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【要約&書評】<5分でわかる>「多動力」 / 堀江貴文

〈この記事はこんな方におすすめ〉

・堀江貴文さん(ホリエモン)の「多動力」の感想や要約を知りたい

〈この記事によってわかること〉

・「多動力」とは?
・「多動力」を身につける方法

堀江貴文さん(ホリエモン)の「多動力」を読んだのでその書評と要約をします。

Contents

「多動力」とは?

堀江貴文さん(ホリエモン)によると、「多動力」とは、「いくつもの異なることを同時にこなす力」を指します。マルチタスク能力と似たような概念ですが、これにさらに即時性が身に付いたものと捉えると良いのではないでしょうか。

つまり、

多動力 = 同時処理能力(マルチタスク能力) × 即時性(すぐやる)

であると考えられます。

多動力がある人の特徴

多動力を持つ人は興味の対象が幅広く、その対象が移り変わって落ち着きがないという特徴があるそうです。好奇心が旺盛であるだけでなく、フットワークが軽い人は多動力があると言えそうですね。私も好奇心がかなり旺盛な方でして、興味の対象が幅広く常に複数のことについて思考が巡っている感覚があります。抽象的な概念について、音楽について、ゲームについて、仕事についてなど。そして実際に面白そうだと思ったものはとりあえずやってみるという方針です。ちなみにテスラモーターズのCEOであるイーロン・マスクさんも多動力を持っている人だそうです。彼は服を着られないらしく、その理由が「服を着ている間に次にやりたいことを思いついてしまうから」だそうです笑。ここまで来るとすごいとしか言いようがないですが、そのくらい思考が速いのでしょうね。

価値観の転換の重要性

「一つの仕事をコツコツとやる時代は終わった。
あなたの貴重な時間を「情報」を得るために使ってはいけない。オープンイノベーションにより、「情報」それ自体の価値はゼロになる。」

というのが堀江さんの主張のひとつです。結構有名な話ですが、寿司職人の修行に昔は数年を要していたところが、現在は3ヶ月程度の訓練でできるようになるというのがあります。インターネットが広がったことによって情報へのアクセス性が格段に上がっているのでそこで手に入る情報で十分ならそれで良いよねという話です。空いた時間でもっと付加価値の高いことをおこなった方が自身の価値を上げることにもつながりますし、そうやってみんなが取り組むことで生産性が上がり社会はさらに発展すると思います。情報の非対称性が解消されていく世界で残る価値は何かといえば、五感を用いる「体験」や自分の「想い」などかなと思います。好きなことをとことんやるべきだ、という主張が様々なところで見られますが私も同感です。自身をレアカード化して価値を1万倍にすることで人生がさらに豊かになることは明確だと思います。

自身をレアカード化することについては藤原和博さんの説明がわかりやすいです。

その他、

「自分が最も力をできる発揮できる仕事だけをやり、それ以外は別の人に任せる」
「すべてを100%で取り組むのではなく、適度に力を抜いて全体パフォーマンスを最大化する」
「準備にかける時間は無駄。走りながら考える。」
「ひとつのことにとことんハマれ。飽きたら次に行け。」

という内容のことを主張しています。これは要するに、

・選択と集中
・適切な役割分担
・資源配分の最適化
・リーンスタートアップ

に近いと思います。どれも大事な考え方ですが、理論的に学ぶことよりも経験しながら学んでいった方が早いということかもしれません。1日24時間というのはすべての人に等しく与えられたもので増やすことができません。それゆえに十分に活かそうとすると必然的に重要なものとそうでないものに分ける必要がありますし、止まったままの時間を過ごすよりはある程度考えたら動いてしまった方が良いと思います。私も過去の経験を振り返ってみると、考え過ぎて動きが遅かったのはもったいなかったと反省する部分があります。なぜ動けなかったかというと、失敗するのが恥ずかしかったからなのだと思います。ただ自分が思っているほど他人は自分に対して興味がないので無駄だったなと今となっては思いますが…笑

多動力を身に付ける方法

多動力を身に付けるための方法として、堀江さんは

・人生の中でワクワクしない時間を減らす(やらないことを決める)
・付き合う人を変える(自分にとってマイナスになる人とは距離を置く)
・他人の目を気にするのをやめる
・仕事を選ぶ
・教養を身に付け、自分の分身が仕事をしてくれる状態を作る
・わからないことはすぐ人に聞くなり調べるなりする
・無駄な会議をなくす

というのを主張しています。
具体的な方法について記載してあるのでどなたにとってもわかりやすくイメージしやすいですね。結局は何が自分にとって大切なのかをしっかり見極めてそこに集中しましょうということだと思います。そうして価値を高めていって、影響力を高めていくことで人生にレバレッジが効きやすくなるということかなと。

こうして重要なことにできるだけ時間を割き、素早く行動することで多動力が身に付いてくるとのこと。興味深いのは、「睡眠時間は削らない」という点。堀江さんによれば睡眠は生産性や健康に大きく影響するため最低でも8時間は寝るようにしているそうです。メリハリがついていて素晴らしいですね。日本にありがちなワーカホリック的な生き方をせず、中長期的な戦略で取り組まれていることが伺えます。

多動力を失わないために

多動力は大人になるにつれて失われていくそうです。
それには様々な理由があると思いますが、

・日々同じ生活になり変化が乏しくなる
・ライフスタイルの変化などにより保守的になる
・体力や気力の衰えにより動きづらくなる

辺りが主な原因となるのでしょう。
しかしこれは上記に書いた通り行動で変えることができます。
いくつになっても好奇心を持ちながら、
人生を楽しむ姿勢を保ちつつ実際に行動に移していきたいですね。

まとめ

世の中の変化が激しい昨今、その流れは誰にも止められません。テクノロジーの進歩によって今までの前提が変わることも出始めています。過去の時代でもそうだったように、世界の移り変わりに追従して自身を適切に変化させていくことで自身の価値を上げて生きていく必要があります。

多動力はそんな現代にとって必須のスキルと言えそうです。

ABOUT ME
MASAYOSHI MURAYAMA
■プロフィール:「ユニークをスタンダードにする」がミッション。社会における人々の役割の最適化と居場所づくりを目指して、経験と実績にもとづいた【成果につながる】デジタルマーケティング教育とメンタリングを軸にしたキャリアデザインやコミュニティ運営をおこなっています。■略歴:大学卒業後IT企業でデジタルマーケターとしてのキャリアをスタートし、東証一部上場の大手クライアント(BtoB)の目標を12ヶ月連続で達成。その後株式会社エス・エム・エスにて新規事業(BtoC)のマーケティングを担当し1年で利益を2倍以上に増やし黒字化に貢献。その後同事業の責任者になると同時に別の新規事業(BtoC)の立ち上げもおこなう。2018年11月ユニスタ株式会社を創業。
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