〈この記事はこんな方におすすめ〉
・転職したいけど明確なキャリアプランがない方
・キャリアプランの立て方がわからない方
・キャリアプランの必要性について知りたい方
〈内容の要約〉
・キャリアプランがある程度明確な方が転職では有利
・キャリアプランがなくても良い転職はできる
・自分自身と向き合いつつ、心に余裕を持って決めることが大事
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Contents
転職する時によく聞く「キャリアプラン」
転職する時によく聞く「キャリアプラン」という言葉。「キャリアプラン」とは仕事における長期的な展望または計画のことです。さらに言えば、そのために考え主体的に行動していくことを指します。別の言葉で表現するなら、「将来の自身のビジネスパーソンとしての価値をどのように高めていきたいか」ということです。転職をする際、かなりの確率でこのキャリアプランについて質問をされます。別の記事でも書きましたが、キャリアプランを聞く理由は、自社が応募者のキャリアプラン上にあるかどうか、自社に入ることによってキャリアプランの実現に近づくかということをはかるためです。そのため、この点が上手く説明できた方がプラスになるのは間違いありません。
キャリアプランがないと転職の軸がブレる
キャリアプランが重要だということはわかった上で、そのキャリアプランがない、あるいはわからない方が多くいらっしゃいます。それらの方々が悩むのは、キャリアプランがない人はそもそも転職すべきなのか、転職するとしてどの会社(環境)を選ぶべきなのかというのがわからないということです。本来的にはキャリアプランに沿った会社を選んでいくため、そのキャリアプランがないということはどこでもOKという風になってしまいます。しかし実際にどこでも良いかというと必ずしもそうではないはずです。採用担当である私の経験から言うと、手当たり次第に受けているような印象を持つことは採用判断においてマイナスに働くことがほとんどです。転職の軸がないから当社に来ても不幸になってしまうかもしれないと考えてしまうからです。転職は人生を左右するイベントなので、採用側も応募者の方の今後のことをできる範囲でしっかり考えています。
【採用担当者が直伝】面接でウケるマーケティングの転職理由とは?
【転職の思考法】人材価値を高めるマーケティングの転職とは?
【市場価値をさらに高める】マーケティングのキャリア構築法とは?
※マーケター向けに書いていますが他の職種にも応用できると思います。
キャリアプランがある人とない人の違い
キャリアプランがある人とない人の違いはどこにあるのでしょうか?それは一言で言うと
自分としっかり向き合っているかどうか
という点です。キャリアプランがある人というのは例えば下記の点に関してある程度しっかりした考えを持っています。
- 自分がワクワクするのはどんな時か?
- 自分が辛いと感じる時はどんな時か?
- 自分が大事にしている価値観は何か?
これらを真剣に考え、言語化することでキャリアプランの枠がうっすら見えてきます。すべてがくっきりしている人はほとんどいません。多くの人は7割くらいは見えているけど残り3割くらいは見えていないという状態です。でもそれだけ見えていればおおよその方角は見えますよね。キャリアという言葉を使っていますが、実際は「ライフプラン」に近いのです。
キャリアプランがない人はここで不安に感じるかもしれません。自分にはキャリアプランがないし立て方もわからないから転職は無理なのではないかと。でも安心してください。キャリアプランがない人でも良い転職をする方法はあります。採用担当として経験がある私がその具体的な方法についてお教えします。
キャリアプランがない人が良い転職をする3つの方法
キャリアプランがない人が良い転職をする方法は下記3つを実行することです。
- 自分がいまできることを書き出す
- 自分が楽しいと感じることを書き出す
- それらが重なる仕事を探す
順番に説明します。
1.自分がいまできることを書き出す
転職の場合は今までやってきた仕事の棚卸しをするかと思いますが、その際に「自分がでっきることは何か」という点をどこかに書き出すなりしてまとめましょう。例えばシステム販売をおこなっている会社で営業を数年やっていたとすると、
- 法人向けに提案営業ができる
- 相手に合わせて話し方を変えることができる
- インターネットに関して人より詳しい
ということ辺りが人よりも価値が出せるポイントになってくるかと思います。ここで大事なことは「謙虚になり過ぎないこと」です。謙虚なのは素晴らしいことですが、転職は自分がいかにその会社にとって魅力的かをアピールする場(自分を採用したら会社にとって得になると思ってもらう場)なので、過度な謙虚さは魅力が十分に伝わらずその他大勢の中のひとりという風になってしまいます。フラットな視点で客観的に人よりはできると思えるものがあればそれを書き出してみましょう。
2.自分が楽しいと感じることを書き出す
次に、自分が楽しいと思えることを書き出します。例えば
- 人と話すのがすごく好き
- 新しいサービスがあるとつい試したくなる
- 感覚でやり取りするよりは数字を元にして話す方が良い
などですね。ここでは「直感的に好きだと思えること」を書き出すようにしてください。頭で考えてしまうと無意識のうちに「他人からよく思われること」を選んでしまったりします。そうではなくて、他人の目や何らかの制約を一切気にしないで思い浮かんだものを選びましょう。それが「自分が本当に好きなこと」である可能性が高いです。
3.それらが重なる仕事を探す
最後に、1と2が重なるものが何かを探してみましょう。先程の例では、
ネットに詳しい × 新しいもの好き
ということで「テクノロジー系サービスの営業」が向いている可能性があります。また、
相手に合わせて話し方を変えられる × 人と話すのが好き
ということで「セミナー講師」などの仕事が向いている可能性があります。このように、一部あるいは全部が重なる領域で転職活動をおこなうことでやりがいがあると感じられる仕事に出会える確率が高くなります。もちろん入ってみないとわからない部分も多いですし、相手が求めるスキルを現時点で満たしていないこともあると思いますが、業界や職種を絞ることで転職活動の方針は立てやすくなるでしょう。
キャリアプランがない人に訪れる「偶然」の力
良い転職をするための方法をお教えしたところで、さらに有用なアドバイスをお伝えします。それは、「偶然」の力を利用することです。具体的には下記の考え方を知り活かすことです。
- プランドハプンスタンス理論
- セレンディピティ
順番に説明していきます。
プランドハプンスタンス理論
スタンフォード大学のJ・クランボルツ教授が提唱した「プランドハプンスタンス理論」というものがあります。これは「キャリアの80%は偶然によって作られる」という考え方です。「意図された偶然」と呼ばれることもあります。人生は予想していない出来事が次々に起こります。そのハプニングがチャンスだったりリスクだったりします。そうして人生が展開していく中で選んだ選択は、元々考えていたこととは往々にして異なっているものなのです。私もそうでした。キャリアプランとは、「現時点において見えている範囲で考えた希望的観測」であって、未来がその通りになるとは限りません。ハプニングが起こった結果状況が変わり、それに伴ってキャリアプランが変わることはよくあることなのでその程度に考えるくらいがちょうど良いと思います。当初に立てたプランに固執してしまうとチャンスが来た時にそれを逃してしまうかもしれません。全体を見渡しつつも、心の余裕を持てるように過ごすのがバランスの良い生き方かなと個人的には考えています。
セレンディピティ
セレンディピティとは、「予想外の素敵な偶然を見つける能力」のことを指します。例えば、何かについて考えながら街を歩いていた時に目に入った風景を見て、別の何かについてのヒントを得たり、何気なく手にとった本に仕事の解決策のヒントが書いてあったり。これは狙って起こったことではなく、偶然訪れたものなのです。しかし、この偶然を引き寄せられるかどうか、またそれに気付けるかどうかというのは能力(心持ち)の問題です。この能力を高めるためには、「(良くも悪くも)すべてが思い通りになることはない。」というくらいの考え方でリラックスした状態を保つことが重要です。
これらの考え方を知ることで、キャリアプランが明確に定まっていなくても不安に感じなくなるのではないでしょうか?むしろ、ある程度キャリアプランを決めた上であとはその時面白そうな方へ進むでも良いと思います。ちなみに私はどちらかと言えばそういうタイプなので、大まかな方向性については言語化できるレベルまで考えて、あとは直感的に面白そうと思った方へ進んでいます。結果それなりに面白い方向へ進んでいます。すべてが順調だったわけではなく当然辛いこともありました…笑。でも納得はできています。
転職をする時は専門家の力を適切に借りる
キャリアプランがなくても良い転職ができる方法がわかりました。そして、偶然の力を上手く活用する方法もわかりました。それでも転職は経験があるのとないのとでは進め方が違ったり、業界を変える場合には専門家の力を借りた方が良いケースがあります。そのような場合は転職エージェントに頼るなり、求人サイトを使って効率良く転職活動をおこないましょう。別の記事で転職活動の良い進め方について書いてあるのでよろしければご覧ください。
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まとめ
未来は不確実だから面白いと思います。一方で不確実過ぎると不安になってしまうと思います。明確にできるところは明確にして、無理なところは前に進んで確かめてみるというスタンスで肩の力を抜いて転職に向き合っていただければと思います。結果として転職しない方が良いという場合ももちろんありますので、性急な判断はせずにじっくり考えてみてください。自分と正面から向き合って考える時間が、きっと何か良いヒントを与えてくれると思います。何か質問などあればお気軽にご相談ください。
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